◆ 俺様も走るくらい忙しい

つまり師走っつーことだ。
やべーな、出席率もガタ落ちだぜ。
だが出席率最悪でも進級できるのがうちのガッコのいい所なわけで。
まー、せっかくだし、もーちっと顔出ししてぇな。


ちょい久々に里栖にゆっくり話する機会あったけど
なんか姫様ご機嫌ナナメだった、アノ日ｋ（ｒｙ

八つ当たりしてんのになんで怒らないんだーって言われたけどよ。
俺様だって情緒不安定なときくらいある。
そういう時、里栖は支えてくれるしウザがったり怒ったりしねーし。
お互い様じゃね？

里栖だけじゃなく千夜呼にも言える事だけど
あいつらがそんな風になるのは、すげー悩んでる証拠で
すげー苦しんでる時なわけだから、なんとかしてやんのが男だろ。

たとえ男として見られてなくてもな！！（涙）

◆ 恋が叶う日

「虎ちゃん・・ちょっといいかい？」

学校の屋上でジュースを飲んでいたら、後ろから里栖が声をかけてきた。
元から赤い頬が、いつもより赤く染まってた。
多分、夕焼けのせいだ。

「あのね虎ちゃん、ずっと素直になれなくてごめんなさい・・・。」
「あ？何の話だ。」
「あたし・・ほんとはずっと・・・・虎ちゃんのこと好きなんだわ。」
「・・・・・え・・・・・ま、マジで？」

里栖はこくんと恥ずかしそうに頷く。
その姿があんまり可愛くて愛しくて、抱きしめずにはいられなかった。
俺様が里栖に手を伸ばしたその時。

「待ってください！チャコも！チャコだって師匠ラブでス！！！」
「ち、千夜呼？！」

千夜呼が俺様の胸に飛び込んできた。

「信長様より愛してるんです師匠、受け止めてください・・・。」

涙ながらに、あの神だと崇拝する織田信長より好きだと言ってすがりつく。
かなりいじらしい、そして正直グッときた。

「お前・・・・そんなにも俺様のことを・・・？」
「はい、師匠のためならチャコなんだってできます！」
「虎ちゃん、あたしのこと好きだっていつも言ってくれたべさ！」
「そ、そうだ、すまん俺様は・・！」

そこで俺様たち３人の頭上に大きな影と共に強風と爆音が。
自衛隊の戦闘機、イーグルだ。
それは屋上に着陸し、中から里栖のオヤジさんが降りてきた。

「迎えに来たぞ虎、俺を選べ。」
「お、オヤジさんっ！！」

そして俺様はオヤジさんと二人、愛の逃避行に出ることにしたんだ・・・・。




「っていう夢見た、昨日。最悪だ。」
「そりゃこっちのセリフなんだが。」
「正夢かと思って。里栖と千夜呼の気持ちが本当ならオヤジさんのも・・。」
「安心しろ、全部ナシに決まってるべさ。」
「夢か。」
「夢だ。」


俺様もう寝たくない。

◆ 形あるものいつか・・・

もうじき千夜呼の誕生日。
里栖は大人ぶってても超少女趣味だからプレゼントも探しやすい。
まあパステルカラー満開の店に入んのはキツイけどよ。

千夜呼はわかんねぇ、マジでわっかんねー。
物欲ねーやつって何やりゃー喜ぶんだ？
誕生日プレゼントに肉はありえねーだろ・・・・？



なんにもいらねぇって笑うあいつは淋しそうだ。
『形として残るのは辛いから』って聞こえた気がした。
そんなあいつの左手の薬指にはいつも、あのシルバーの指輪。

水色の石が、涙みてぇに見えた・・・・・。

◆ 千夜呼は信長のレベルをカンストしたようだ

ガッコ帰りに千夜呼とゲームショップへ寄り道した。
ＲＰＧコーナー物色してたら格ゲームコーナーに強制移動させられた。
あいつ前に延々レベル上げさせられたこと根に持ってやがんな…。


戦国モノもやりつくした感じだ。
俺様も千夜呼も英語しゃべる武将に超萎えるんでバサラは無しだしよ。
なんかいい対戦モノねーかなー。

◆ 生命

今日は久々にスタジオでバンド練習をした。
ノリは上々、次のライブで演る新曲もいい感じに仕上がった。
スタジオ使用時間が終わりに近づいたんで、上機嫌で片付けをしてたら
頼みがあるんだ、とドラムの野島が口を開いた。

「彼女にさー子供できちゃって、悪ィけどカンパしてくんねーかな。
　おろすの早いほうがいいからさ、金貯まるまで待ってらんねーじゃん？」

ヘラヘラ笑って『失敗談』として話す野島の腹を
自分が能力者だって思い出す余裕もなかった俺は手加減せず思い切り蹴飛ばした。
奴はふっとんで壁に叩きつけられて落ちた。
他のメンバーは一瞬の出来事に呆然としていた。

「やめとけって。」
出生の事情を知ってるベースの相模が慌てて仲裁に入る。
「うるせーよ・・・・野島、二度と俺の前に現れんな。」
「お、おいトラ！？」
「・・・・・ドラム叩ける奴探しとく。お疲れ。」
俺はスタジオを後にした。



なんで自分の子供を笑って殺せんだよ。
なんで子供が犠牲になんだよ。
子供の命なんだと思ってんだよ。
子供は玩具じゃねーんだよ、畜生ふざけんな。

俺は走った、家路を急いだ。
血の繋がらない、だけど泣きたくなるほど深い愛情をくれた両親の元へ・・・・・。

◆ 【主人公バトン】

①主人公の名を答えよ。

雅臣・虎太郎

②先代の英雄（回された人）の名を答えよ。

ヴァレリア・ネーロガッタ＆小羽都・里栖
何この最強コンビで姉妹とか超ありえなくね？

③主人公の強さを答えよ。

●レベル　　　24
●属性　　　　隠れＳ、身内贔屓、パンクス
●HP/MP　　 　228/258
●攻撃力　　　中の下（無駄な殺生はしない主義、らしい）
●守備力　　　高い（主に自分ではなく仲間を守るために使用）
●魔力　　　　高い（寺の息子だから）
●魔術抵抗　　普通
●幸運　　　　低い
●戦闘スタイル　一緒に戦う仲間によって後衛にも前衛にもなる。基本的に女の
子は守ろうとする。


④主人公の戦闘時のセリフを答えよ。

＊戦闘開始時　　　 「しゃーねぇ、やってやんぜ。」
＊通常攻撃時　　　 「イイ子にしてろや、な？」
＊特技使用時　　　 「往生させてやんぜーーー！」
＊負傷時　 　　　　「いってぇーーーー！超いてーーー！！」
＊奥義使用時 　　　「必殺、仏像アターーーック！！！！」
＊退却時　　　　　 「うし、ずらかれーーー。」
＊道具使用時 　　　「たけこ●たーーーーー。」
＊戦闘不能時 　　　「無理、俺様疲れちったからもー無理、ＮＯ！」
＊(自分以外)戦闘不能時　「おいおい大丈夫かよ？まー後は任せろや。」
＊戦闘終了時 　　　「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、っと。」


⑤パーティメンバー５人（回す相手）の特徴を答えよ。

・天然記念物幼なじみ、小動物だけどかなり強ぇ、怒らせると超怖ぇ。
・ド級貧乏弟子、意外と精神年齢高い、強くて儚い女、巨乳（らしい）
・弄られ体質、ずば抜けた成績（悪い意味で）、すげー親近感
・神また（神様もまたいで通るの略）、サド、サド、サド
・

⑥パーティメンバー５人の名を答えよ。

・小羽都・里栖
・異空・千夜呼
・月岡・優斗
・ヴァレリア・ネーロガッタ
・

↑ちなみに回そうという気がねーから回答済みの奴ならべた

◆ 千夜呼の奇行 その後

思い出せねーけど嫌な夢を見て、深夜に目が覚めた。
額には汗がにじんでいた。

千夜呼は窓辺に座って、夜空を見上げてた。
今日、この窓からは月も星も見えない。
それでも千夜呼はじっと見つめていた。
その後姿は儚くて、ふっと消えてしまいそうだった。

「千夜呼。」
「…あれ、師匠起きちゃったですか？」
「ん。」

千夜呼はふわりと微笑む。

「なぁ、お前は・・・・どこにも行かねーよな？」
「朝になったらお家帰るですよ。」
「あほ、分かってるくせにはぐらかすなよ。」

一瞬、黒千夜呼の表情になったかと思うと、またすぐいつもの顔に戻った。
行くとも行かないとも答えず、ただ微笑んでた。

「朝までまだ時間があります、寝たほうがいいですよ。」
「・・・・じゃあお前もこい。」
「チャコ寝相悪いですよ？」
「そんなもん今に始まったことじゃねーだろ。」

千夜呼の腕をひっぱってベッドに引きずり込む。
夜風に晒されていたその身体はずいぶん冷たくなっていた。

「体温が足りねー・・・・生きてるよな、お前・・・ちゃんと。」
「・・・はい、とりあえずは。」
「んならいい。」

腕の中の千夜呼の存在を確かめながら、もう一度目を閉じた。

「今日は勝手に帰んなよ。」
「おじさんとおばさんに叱られます。」
「知らね。」
「・・・・・・仕方のない師匠です。」

しばらくの沈黙。

「・・・・何が怖いの？」

黒千夜呼が口を開いた。

「わかんね。」
「淋しいの？」
「・・・・・そうだな。」
「ワタシが、必要なの？」
「うん。」

少しの迷いもなく肯定すると、黒千夜呼は黙ってしまった。

「里栖ではなくて？」
「里栖は里栖で必要、お前はお前で必要。」
「欲張りだわ。」
「悪ぃか。」
「・・・・・・別に。」

また沈黙、そして・・・。

「おやすみなさい。」

いつもの千夜呼か、黒千夜呼。
どっちが言ったのかはわからないが、穏やかな声だった。

「おやすみ。」



そうして今夜、２度目の眠りに落ちる。
静かに、静かに・・・・・。

◆ 千夜呼の奇行

今に始まったわけじゃねーけどよ。

最近、午前０時頃にやってくる。
親に見つかんねーように部屋に入れる。
（オヤジに見つかると年頃の娘を夜、部屋にいれて何する気だこのマセガキ！
　呼ばわりされた挙句フルボッコされるから。
　つーか俺様悪くねーし？！むしろ俺様が夜這いかけられてるほうじゃんよ？！）
千夜呼はゲームの中の織田信長と戯れる、俺様は音楽聞いたりギター弾いたり。
１時ごろ就寝。
朝、目が覚めるといなくなってる。

そんなのを繰り返し中。
淋しいんならウチに住めばいいと思う。
ほら、このご時世だし、夜中フラフラ出歩いてんの危ねーからよ。

まーいくら言っても聞かねーだろうから、俺様が泊まりに行けば済む話？
でもこれってよそ様から見たら、俺様＝ヒモ？！

屈☆辱

◆ 妄想バトン

今回もヴァレから回ってきた妄想バトン。
まぁ俺様は妄想の力で生きてるようなもんだからな！
だがその内容をうっかり喋っちまうと色んな意味でやべーから自粛！

【Q1】付き合うならどっち？？
１：自分を愛していない事が分かってる人
２：好きではないけど、自分の事をずっと想ってくれてた幼なじみ

なんだこれ、俺様に対する嫌がらせか？！＜２
里栖に２選ばれたら３日は凹むぞマジで・・・・・。
あー、うん、そうだな。
愛されてねぇのに一緒にいなきゃなんねぇ辛さ味わうは俺様もう無理。
つーわけで２・・・・・だな、不本意だが。

【Q2】どっちに胸キュン？
１：できる系年上異性がうっかり失敗してハニカミ笑いをした瞬間
２：子供だと思ってた年下君（年下ちゃん）が雑踏ではぐれないように手を強く
つないでくれた瞬間

２だと男として情けなくね？やばくね？　だから普通に１だなー。
できない系年上異性なら常時うっかり失敗してハニカんでて胸キュン。

【03】理想のデートコース、東京周辺で。

わり、東京わかんね。
とりあえず隣の千葉でもいいならネズミーランドだな。

【Q4】なんと２人の男（女）から求愛される！ 自分を奪い合って欲しい有名人
を２人選んで下さい。

こういうのに名前出すと迷惑かかりそうで気が引けるんだよなー。
つーわけで安全パイの里栖と千夜呼で。

【Q5】で、結局勝つのはどっち？

里栖は千夜呼にぜってー譲るな・・・・俺様立場ねえーーーー・・orz
戦わずして勝った千夜呼に「俺様のことどう思ってんの？」って聞いて
『・・・奴隷だね』っていう黒千夜呼オチ、間違いない！！！

【Q6】一生の思い出になった！！と思える理想のプレゼントは？

え・・・・・そんなんこんな所で言えるわけねーじゃん（*ノノ）

【Q8】つい目がいってしまう異性の仕草は？？

後ろから俺様の服ひっぱって、ちっとうつむくのとかいいな。
凹んでるときの里栖がたまにやってくれる。

【Q9】どっちのお願いなら聞く？？

ヴァレが里栖を人質にとってお願いという名の脅迫をしてくるとかじゃねー限り
俺様は里栖の願いのみを叶えようと思う！

【Q10】こんな事言われたら一発でオチます的な台詞は？？

あー俺様バカだからよ、やっぱストレートに言ってくんねーとわかんねー。
だから普通に『好き』って言ってもらえんのが一番キくと思う。

【Q11】バトン回したい５人は？？

Ｑ1があまりに恐怖のため里栖には回しませんＹＯ！
まぁ後、俺様が回せんのは千夜呼のみっつーお約束。

◆ 奇跡の虎

銀誓館学園高等部　2007年前期期末考査

辺見ヶ原キャンパス　高校１年６組 名前： 雅臣・虎太郎

教科 点数 総合順位/平均点 キャンパス別
現代文 73 点
1271 位/ 66.3 点
104 位/ 65.7 点

古文 85 点
477 位/ 65.5 点
42 位/ 65.5 点

数学 52 点
3092 位/ 64.6 点
284 位/ 65.7 点

化学 69 点
1473 位/ 64.6 点
124 位/ 64.2 点

物理/生物 82 点
576 位/ 65.3 点
61 位/ 65.7 点

日本史 78 点
829 位/ 65.5 点
67 位/ 64.8 点

世界史/地理 79 点
715 位/ 65 点
62 位/ 64 点

英語（リスニング） 88 点
292 位/ 65 点
23 位/ 65.7 点

英語（筆記） 73 点
1103 位/ 64.3 点
91 位/ 63.7 点

音楽 99 点
118 位/ 68.4 点
12 位/ 67.2 点

美術 94 点
285 位/ 65.2 点
20 位/ 64.8 点

保健体育 92 点
473 位/ 67.3 点
37 位/ 67.5 点

技術・家庭 86 点
766 位/ 66.4 点
62 位/ 66.5 点

総合（主要9科目） 679 点
521 位/ 586.4 点
61 位/ 585.4 点

総合 1050 点
136 位/ 853.9 点
15 位/ 851.6 点


　勉強スタイル：【ヤマカン100％】
　得意・苦手：（1）英語（リスニング）　（2）英語（筆記）　（3）物理/生物
　（苦手）数学
　活用した一般技能：音楽の才能

　高校１年総受験者数：3998人
　辺見ヶ原キャンパス受験者数：364人
　


ちょｗｗ
俺様のヤマカンすごすぎねぇ？　ネ申　か　？
とりあえず一夜漬けで前回フル赤点だったくせに今回、異常な高得点叩き出した
千夜呼よりはなんとか上にいけた、あぶねーあぶねー。
ギリで師匠の面目保ったぜ。