◆ バーベＱ

晩飯、里栖と里栖のオヤジさんと千夜呼とクソオヤジと母ちゃんとで
食おうってことで集まった。
こんな大人数で食うのって、法事とかそういう時ぶり。
まぁたいてい俺様、法事とか欠席だけどな。
誰とも血ぃ繋がってねぇし、嫌な目で見る奴いるからよ。
俺様をそういう目で見るのは一向にかまわねぇけど、母ちゃんはダメ。
・・・・・ついでにクソオヤジもな、ついでだけどよ！
里栖が、血なんて繋がってなくても家族だって言ってくれたの思い出す。
そうだよな、おう。


で、みんなでバーベキュー、今焼いてる。
犬チャコも喜んでる。
そんな中、クソオヤジがぽろっと
二人のどっちか、うちのバカ息子の嫁に来てくれたらなぁ、ってもらした。

一瞬で里栖のオヤジさんの顔が般若化してた。
里栖、笑ってねぇで止めろや！
え、嫁入りなんて絶対ありえないから？・・・・・あ、そう・・orz

ともかく寺の境内で惨劇はやめてオヤジさんっ！え、惨劇に挑め？！
いやいや、ひぐらしはまだ鳴く時期じゃねぇから！
某双子の片割れみたいな狂った笑い方した奴いるけどだめー！
あーでも俺様的に千夜呼は『にぱー★』の子の方がイメージ近ぇ。
うん、超関係ねぇけど！


そんな住職ｖｓ空自隊員を眺めてた母ちゃんが、千夜呼に言った。
「千夜呼ちゃんねぇ、本気でうちの娘になる気ないかしら？」

え、ちょ、それ、娘ってことは養子２号って意味？
千夜呼が俺様の妹になるってこと？
だぁっ！てか誕生日俺様のが後じゃんよ！つことは姉？！
えーーーー・・・・・ちょっと色々、色々俺様困るんだぜー（汗

当の本人は、肉食うのに夢中で聞いてませんでしたスイマセン、って。
うん、お前嘘ヘタすぎ。
色々感慨深くシリアスモードに浸ろうとしたら、なんか臭ぇの。

爽やかな笑顔でジンギスカン焼くなそこの道産子どもーーーーー！！！
俺様だめなのよ、あの匂い・・・・・超苦手なのよ。

そんな里栖のオヤジさんを見てた千夜呼が言った。
『こりすちゃん先輩のお父さん……かっこいいでスー！』
え、お前ああいうのがタイプなの？
話に聞く慶オニイチャンとは全然違うタイプじゃんよ。

慶オニイチャン⇒病弱、細身、物腰柔らか、知的
オヤジさん⇒健康優良、がっちり筋肉質、男くさい、武闘派


・・・オヤジさんと千夜呼が再婚したら・・・・・
・・・・・・・・おもしれーかも・・・・・・うん（特に里栖が
オヤジさんまだまだ若ぇし、俺様から見てもかなりオトコマエだし
勿体ねぇなーって思うんだけど
俺は里栖にしか興味ない、とか危険発言してるし・・・駄目か。

あ、ちょ、待てこらアホ！生焼け食うな！！