適当に更新中、身内ネタ多。
profile
HN:
雅臣・虎太郎
性別:
男性
職業:
高校生
趣味:
ギター
自己紹介:
パンクロックバンドの
ボーカル兼ギタリストやってる。
幼なじみ曰く『優しいバカ』
一応、寺の一人息子だけど養子。
ボーカル兼ギタリストやってる。
幼なじみ曰く『優しいバカ』
一応、寺の一人息子だけど養子。
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たまには俺様だってテンション下がることもある。 例えばほら今日みてぇに、俺様を産んで捨てたオンナが とうとう家までやってきやがった日とかはよ・・・。 会うのは、施設にぶち込まれた日以来。 ガキだったけど、記憶にはこびり付いてる。 頭痛のするキツイ香水の匂い、ケバい化粧、ハデな服。 俺様は自分の顔が嫌いだ、だってこのオンナに少し似てるから。 この間送ってきやがった手紙には、身寄りがなくなったから 俺様を引き取りたいって書いてあったらしい。 俺様は読んでねぇ、里栖が読んで、一緒に燃やしてくれた。 『あら、いい男に育ったじゃない、久しぶりね』 『ちょっと!折角会いに来てやったのに、挨拶も出来ないの?』 『相変わらず可愛げのないガキね』 雑音にしか聞こえない声、いや騒音か。 ああだめだ、俺様ん中がドス黒いモンで支配されていく。 未だ体に残って消えない虐待痕が熱くなる。 このオンナの血が流れてるのかと思うと、自分の体が あまりにも汚いものに思えて仕方がなくなる。 顔を上げたら、オンナの後ろに夕焼け空と人影が見えた。 誰だ・・・・・・・・・里栖と千夜呼か? ああそうだ、母ちゃんたちが留守だから、みんなで飯食いに行く約束してたっけ。 悪ぃ、俺様今立ち上がる気力もねぇんだわ。 里栖の表情が一瞬にして怒りに満ちていくのを、まるで他人事みたいに見てた。 そうだ、里栖はあの手紙を読んでる、事情を一番知ってる。 直感だなきっと、あいつはカンがいいから。 千夜呼はその隣でキョトンとしてる。 里栖が声荒げてあのオンナと言い合いしてる。 あの声はマジで怒ってるときの声だ、ありがてぇなぁ俺様のために。 だけどもういいって、お前らは関わんなくて、汚れちまうから。 特に千夜呼、お前はこれ以上人の闇まで背負うな、頼むから。 声は出ねぇけど、やっとの思いで立ち上がって二人を帰そうとしたその時・・ 千夜呼がオンナをぶん殴ってた、オンナは吹っ飛ばされて尻餅。 え、どんな力してんのお前・・・しかもグーかよ! うわ、すげぇ冷たい目、黒千夜呼モードだ。 何が起こったんかわかんねぇってカオで、頬押さえてぼけっとしてたオンナに向かって 千夜呼が吐き捨てるように言った。 「帰りなさい、虎太郎は渡しません。」 絶対零度の声。あれ、俺様初めてちゃんと名前呼ばれた? つーか母ちゃんかよお前は・・・・はは。 迫力に固まってた里栖が我に返って、家ん中に走っていって何か抱えて出てきた。 「塩!こういう時は塩だべさ!ほら虎ちゃん、遠慮なく撒きなや!とぁー!!!」 里栖が振りかぶって思い切りオンナに塩を投げつける。 そのアクションっつったらもう可愛いのなんのって。リスっつかハムスター? そんで、キレてるオンナに向かって俺様も投げようとしたら ピッチャー千夜呼が里栖から塩の入れ物とりあげて、中身一気に全部ぶっかけてた。 やべぇ、こいつら超おもしれぇ。 あのオンナは帰ってった、多分もう来ねぇ。 これで晴れて、今日やっと俺様は”雅臣虎太郎”になれた気がする。 目に涙ためて、よかったねって笑う里栖がすげぇ愛しくて抱き寄せた。 今日は怒られなかった。 千夜呼さん(ちょっとビビる俺様)の手も引っ張ってみた。 いつもよりずっと大人びた顔で夕日を見上げながら、言った。 「…早く行かないと、肉がなくなるでス。」 盛大なヨダレ・・・・・・全部台無しorz 安心しろ、肉がなくなる時それはお前が食い尽くした時だ。 今日は俺様が奢ってやる、めいっぱい食え。 里栖がチャコちゃんなまらかっこよかった、恋しそう!とか言ってる。 俺様⇒情けない。千夜呼⇒カッコイイ。 嫌なフラグ立った、恋のライバル出現ですよ奥さん(誰 うん、サンキュな、お前ら最高。 言ったら二人は、最高の笑顔を返してくれた。 俺が戦う、生きる理由は 愛しい者たちのいる明日が・・・あまりにも愛しすぎるから。 PR ※ Comment
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